この記事では、「through」と「throughout」の違いを分りやすく説明していきます。
「through」とは?
「through」は、「~を通して」という意味の前置詞・副詞です。
ある場所を何かが通り抜けてくる、あるいはある期間の間ずっと、というようなことを言い表すときに使います。
「~のために・によって」というような原因や手段を表すこともできます。
「~のいたるところを(に)」とか「始めから終わりまで」というような、場所や期間に関する「完全性」を表すこともあります。
これが発展して、「終わった」といいう意味の形容詞として使われる場合もあります。
「throughout」とは?
「throughout」は「~のいたるところを(に)」「~の間中ずっと」という意味を表す前置詞・副詞です。
「~を通して」という意味を表す「through」に、「残らず・あまねく・完全に」という意味を持つ「out」をくっつけた語です。
それで「ある場所や期間のすべてに渡って」というような意味を表すようになります。
「through」と「throughout」の違い
「through」と「throughout」の違いを、分りやすく解説します。
その違いは、ひとことで言えば意味の広さにあります。
「through」のほうが意味が広く、「throughout」のほうは意味が限定されています。
「through」も「throughout」も「ある場所や期間のすべてに渡って・すっかり・完全に」というような「完全性」を表す意味を持ちます。
「through」にはそのほかにも「~を通り抜けて」とか「~によって」という意味があります。
「through」単独でもよいところに「out」をつけてより完全性を強調していると考えられます。
従って、例えば「through the night」と言うよりは「throughout the night」と言うほうが、より「夜通し」である感じが強まります。
「through」の例文
・『The train went through a long tunnel』
(列車は長いトンネルを通り抜けた)
・『They kept dancing all through the night』
(彼らは一晩中踊り続けた)
・『I’m planning to travel through the world next year』
(私は来年、世界中を旅する予定だ)
・『We’ve got to know each other through our common friend』
(私達は共通の友達を介して知り合った)
・『Jessica and I are through』
(ジェシカとは終わったんだ)
「throughout」の例文
・『His name is known throughout the country』
(彼の名は国中に知れ渡っている)
・『I’m very busy with work throughout this month』
(今月はずっと仕事に忙殺されている)
まとめ
「through」と「throughout」の違いを解説しました。
「throughout」は「through」のもつ「完全性」をより強調した語である、という点がご理解いただけたでしょうか。