中学で習う英語の「助動詞」。
“can”や “will”など種類も意味も様々で、その使い分けに頭を悩まされる人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、伝えたいことをそのままのニュアンスで伝えるために、助動詞は欠かせない存在です。
今回はその中でも “should”と “must”の違いを分かりやすく説明していきます。
“should”とは?
「〜すべき」と訳されることが多い“should”。
日本語の印象ではきつく感じられるかもしれませんが、“should”が持つ本来のイメージは「提案」です。
相手に押しつけるようなニュアンスはなく、「?した方がいい」「できたら?する方が望ましい」という「提案」や「アドバイス」の際によく使われます。
また、その控えめなイメージから「?のはずだ」と「推量」の意味で使われることもあります。
“must”とは?
“must”は「?しなければならない」と訳されることが多いですが、その日本語が持つイメージ同様、またはそれ以上に強く「義務」を表現します。
「絶対?しなければならない」と相手に押しつける感覚があり、「義務」や「強制」として捉えられます。
また、その強く言いきるイメージから「?に違いない」と「確信」の意味で使われることもあります。
“should”と“must”の違い
日本語訳ではそれほど違いを感じない“should”と“must”ですが、それぞれのコアイメージにはかなり差があることがわかります。
“should”はどちらかというと一般的・客観的な目線の提案や意見である一方、“must”はかなり個人的・主観的な目線の主張としてうつります。
否定文になるとその違いはより顕著です。
“should”の否定は“should not = shouldn’t”ですが、日本語では「?しない方がいい」という意味になるのに対し、“must”の否定“must not = mustn’t”は「?してはいけない」と「禁止」の意味になります。
“should”の例文
・You should take a break. You’re working too hard.
(休憩した方がいいです。働きすぎです。)
・You shouldn’t eat too much fast food.
(あまりたくさんファストフードを食べない方がいいですよ。)
・I should be there in 1 hour.
(1時間後にはそこにいるはずです。)
“must”の例文
・You must follow the rules.
(ルールは守らなければいけません。)
・You must not smoke in my car.
(私の車でタバコを吸ってはいけません。)
・He must be a bad guy.
(彼は悪い奴に違いありません。)
まとめ
使い方次第でかなり意味が変わってしまうので、それぞれのイメージをしっかりつかむことが大切です。
日本語訳だけにとらわれず、ネイティブの感覚を理解しながら助動詞をマスターしましょう。