この記事では、「every」と「all」の違いについて分かりやすく解説していきます。
「every」とは?
「every」とは、「あらゆる」という意味を持つ単語です。
名詞を修飾して、『every student』(あらゆる生徒)のように使います。
注意点としては、「every」が修飾する名詞は複数形にならない、ということです。
それは「every」が「個々」の人や物に焦点をあてる語だからです。
ある生徒の集団がいて、「その中のどの一人をとっても」というのが『every student』に込められた意味です。
「all」とは?
「all」とは、「すべての」という意味を持つ単語です。
たくさんの物や時間などの「全体をひっくるめる」感覚がこの語にはあります。
『all dogs』(全部の犬)、『all afternoon』(午後の間ずっと)、『all the way』(道中ずっと)といった使い方が一般的です。
「all」が修飾する語が数えられる名詞の場合、複数形になり得ます。
それは複数の物が意識にあって、それを全体として捉えているからです。
「every」と「all」の違い
「every」と「all」の違いについて説明します。
これらの語は日本語訳したときに「すべての」というような意味を持つことでは共通しますが、その意識はかなり違います。
「all」のほうは全体をひとくくりにして、ある意味大ざっぱに捉えるのですが、「every」のほうはより緻密に。
個々の要素に注目するのです。
『every moring』が「毎朝」なのに対し『all moring』が「午前中ずっと」である、という例を見れば、違いがわかるでしょう。
『The teacher spoke to all the students in her class』(その教師はクラスの生徒全員に向かって話した)というのは、生徒全員がいる前でしゃべったことを表します。
それに対して『The teacher talked to every student in her class』(その教師はクラスのすべての生徒と話した)と言った場合は、教室の1人1人に話しかけている感じ、あるいは個別面談の形が思い浮かびます。
「every」の例文
・『I get up at 7:00 every morning』
(毎朝7時に起きる)
・『I look after you every single day of my life』
(君のことは、一生毎日欠かさず面倒見てやる)
「all」の例文
・『I slept all morning yesterday』
(昨日は午前中いっぱい寝てた)
・『Winner takes all』
(勝者総取り)
まとめ
「every」と「all」の違いについて解説しました。
どちらも「すべて・全体」を表す言葉で使い方が似ている場合も多いのですが、「every」が「個々に注目」、「all」が「全体をひとまとまりに」という違いがあることを感じ取ってください。