この記事では、「thing」と「stuff」の違いについて分かりやすく解説していきます。
「thing」とは?
「thing」とは、「もの・こと」という意味を表す英単語です。
非常に幅広い用法がある語で、「あいつ・ヤツ」「道具」「持ち物」「やるべき事」「~のようなもの」等々という意味で使われます。
はっきり「何々」と示すというよりは、広く一般的に物事について言うときや、核心をぼやかして「アレ」というようなニュアンスで言うときによく使われます。
「stuff」とは?
「stuff」とは、「原料・材料」という意味を持つ単語です。
そこから発展して、漠然と「もの・こと」を表す語になりました。
『my stuff』(私の持ち物)、『stuff like that』(そんなようなもの)、『kid stuff』(たやすいこと)など、組み合わせる語句によって様々な意味になります。
「stuff」には動詞としての使い方もあり、その場合は「詰め物をする」という意味になります。
「thing」と「stuff」の違い
「thing」と「stuff」の違いについて説明します。
どちらも「もの・こと」という意味を持つ点では共通していますが、文法上、「thing」が可算名詞であり、「sutff」が不可算名詞であるという違いがあります。
ですから、数を明示している文では「thing」が使われ、「stuff」を使うのは誤りということになります。
例えば『There are two things on the table』(テーブルの上に2つのものが乗っている)という文は成り立ちますが、「things」のところを「stuff」に変えることはできません。
こういったことから、「thing」に比べて「stuff」のほうがより漠然とした印象を与え、砕けた調子の口語英語でよく使われます。
フォーマルな場で「thing」の代わりに「stuff」を連発するのは、顰蹙を買う恐れがあります。
「thing」の例文
・『I have a few things to tell you about』
(お前に言っておくことが2、3ある)
・『What was the name of that tablet thing?』
(その板みたいなやつの名前、なんだっけ?)
・『Mike, you fell on the floor. Oh, poor thing!』
(マイク、床で転んだのね。かわいそうに)
「stuff」の例文
・『No way! I can’t drink such sour stuff』
(無理無理!そんな酸っぱいもの飲めやしない)
・『Whet did you eat yesterday?–Chinese and stuff like that』
(昨日、何食べた?─中華とかそんなようなもの)
・『He has the right stuff to become a great pitcher』
(彼は偉大な投手になるために不可欠な資質を持ち合わせている)
まとめ
「thing」と「stuff」の違いについて解説しました。
どちらも幅広い用法を持つ語です。
違いも含めて使いこなすことができれば、ネイティブ並の英語力と言ってよいでしょう。