この記事では、「dead」と「died」の違いについて分かりやすく解説します。
「dead」とは?
「dead」とは、「死んでいる」という意味を持つ形容詞です。
動物や植物が死んだり枯れたりした、つまり命がない状態を表します。
そこから派生して、「動きがない・活力がない」状態を表すのに広く用いられます。
機械などの「機能が停止している」とか、ボールが「線から出る」「弾まずにすぐ止まる」とか、「退屈な」などという意味があります。
「死ぬほど疲れている」のように、「死ぬほど」「死んだように」をつけて訳すと分かりやすいこともあります。
名詞としては主に「the dead」の形で「死者」を表します。
「dead silent」(シーンと静まりかえっている)のように、副詞的に使うこともあります。
「died」とは?
「died」とは、動詞「die」の過去・過去分詞形です。
意味としては「死んだ・枯れた」ということになります。
「die」は、「死ぬ」から派生して「(機械などが)機能停止する」「(風などが)弱まる」など、様々な意味を持ちます。
「die」の進行形は「dying」です。
「be dying for ~」で「~が欲しくてたまらない」という意味になります。
「dead」と「died」の違い
「dead」と「died」の違いを解説します。
「dead」は形容詞、「died」は動詞(の過去・過去分詞形)ですから、そもそも品詞が違います。
だから、文中で使われる位置も違います。
「dead」は補語の位置や形容詞を修飾する位置、「died」は主に動詞の位置です。
また「dead」は「デッド」、「died」は「ダイド」のように発音します。
「dead」の例文
・『A cicada is dead on the bench』
(セミがベンチの上で死んでいる)
・『The cherry tree in my yard is dead』
(うちの庭の桜の木は枯れている)
・『My husband has been dead for six years』
(夫が亡くなってから6年ほどたちます)
・『The battery is dead. Oh, no! I’m dead!』
(電池が切れた。ヤバい、もう終わりだ)
・『She is dead tired, so let her sleep』
(彼女死ぬほど疲れてるんだから、寝かせてあげなよ)
「died」の例文
・『My grandpa died three years ago』
(おじいちゃんは3年前になくなりました)
・『This is the grave of a woman who has recently died』
(これは、最近なくなった女性のお墓です)
まとめ
「dead」と「died」の違いを解説しました。
この2語は見た目にも似ていて取り違えやすいですが、品詞が違うので文中の位置が違います。
また、発音もはっきり区別する必要があります。
なお、「dead」「die(d)」は直接的な表現なため、頻繁に使うのは避けたいものです。
「pass away」などの婉曲表現がたくさんありますので、そちらも合わせて覚えましょう。