この記事では、「back」と「return」の違いについて分かりやすく解説していきます。
「back」とは?
「back」とは、「背中」「後ろ」「裏面」などの意味を持つ英単語です。
非常に幅広い用法を持つ語で、名詞としてのほか、「背後の・後方の」という意味の形容詞、「後ろへ」という意味の副詞、「後退する」「支援する」という意味の動詞としての使い方があります。
元々の意味は「背中」で、すべての語義がそこから派生したと考えると分かりやすいでしょう。
例えば動詞の「支援する」という意味は、背後から人を支えている、とイメージすることができます。
「return」とは?
「return」とは、「元に戻る」という意味を持つ単語です。
分解すれば「re(元に)+ turn(戻る)」ということになります。
基準となる場所や状態があって、そこに戻る、復帰する、というイメージです。
動詞のほか名詞としても使われ、「復帰」「回復」という意味があります。
投資の「利益」という意味でもよく使われます。
投資していったん自分から離れたお金がまた戻ってくる、というイメージです。
「back」と「return」の違い
「back」と「return」の違いについて説明します。
そもそもの意味を比べると、「back」は「背中」であり、「return」は「元に戻る」ですから、だいぶ違います。
動詞として使った場合、どちらも移動に関わる意味を持ちますが、「back」のほうは「後ろに下がる」、「return」は「(元の場所に)戻る・帰る」なので、これもまた違います。
ただ、「come back」「go back」もしくは「be back」とすれば、「帰る・戻る」という意味になり、「return」に近くなります。
語感としては、「come(go) back」よりは「return」のほうがやや堅い印象を与えます。
「back」の例文
・『I can’t go play golf today because I have a pain in tha back』
(腰が痛いので今日はゴルフに行けない)
・『Our company is backing this project』
(私達の会社はこのプロジェクトを支援しています)
・『I’ll be back』
(戻ってくるよ)
「return」の例文
・『After graduating college, I returned to my home town』
(大学卒業後、故郷に帰った)
・『She gave him a box of chocolates and he gave her a diamond ring in return』
(彼女は彼にチョコレートを一箱あげ、そのお返しに彼は彼女にダイヤモンドの指輪をあげた)
・『She’s got a fair amount of return on that investiment』
(その投資で彼女はかなりの利益を得た)
まとめ
「back」と「return」の違いについて解説しました。
「back」単独では「return」の意味とは異なります。
「come back」「be back」などとしたときに「return」の意味に近づくということをご理解ください。