この記事では、「few」と「little」の違いを分かりやすく説明していきます。
「few」とは?
「few」は、「わずかしかない」「ほとんどない」訳します。
「a」と共に使う場合も意味合いはほとんど変わりませんが、「少しはある」「少数の」と「few」よりもポジティブなニュアンスを含んで訳すことが多いです。
なお、「few」は加算名詞(人数、日数など明確に数字を数えることができる名詞)を修飾するときに使われます。
「little」とは?
「little」も、「少数しかない」「ほとんどない」と「few」と同じような意味があり、「a little」は「少しの」「少しはある」と訳します。
「few」と同様、「a little」は肯定的なニュアンスですが、「little」は否定的なニュアンスを含んでいる点がポイントです。
「little」は基本的には、数えられない名詞(飲み物など数字で量を数えられないものなど)を修飾するときに使われます。
「few」と「little」の違い
「few」と「little」はそれぞれ同じ意味を持つ単語のため、日本語に訳すとその違いを理解することが難しいでしょう。
しかし、その大きな違いは、修飾する名詞の対象が異なることです。
「few」は加算名詞を修飾するのに対し、「little」は不加算名詞を修飾しますので、使い方が大きく異なります。
例えば、「There is a little milk in the bottle. (ボトルには牛乳が少し残っている。)」は正しいですが、「There is a few milk. 」とは言いません。
牛乳は数えられない名詞のため、「little」を使います。
一方で、「There is a few students in the clasroom. (教室には生徒が少し残っています。)」は正しいですが、「There is a little students. 」は間違った言い回しです。
「student」は人数が数えられる名詞のため、「little」は使えません。
修飾する名詞が数えられるかどうかが使い方の判断基準になることがわかります。
なお、「few」は数えられる名詞を修飾するため、そのあとに続く名詞は複数形になります。
しかし、「little」は数えられない名詞を修飾するため、そのあとに続く名詞は複数形にはなりませんので、注意が必要です。
「few」の例文
・『I went there a few years ago. 』
・『Please wait for a few minutes. 』
「little」の例文
・『There is a little money. 』
・『I can play the piano a little. 』
まとめ
「few」と「little」はいずれも「少しの」「ほとんどない」と同じ意味を持つ単語です。
しかし、修飾する単語が加算名詞であれば「few」、不加算名詞であれば「little」を使うことがわかりました。
「few」と「little」の使い方で迷ったときは、そのあとに続く単語が数えられるかどうかで判断しましょう。