晩御飯を英語で表現する際、日本では馴染みのある「dinner」という単語を使うのが一般的です。
しかし、英語学習を進める中で、「supper」という晩御飯を表す別の単語も習った経験がある方も多いと思います。
これらの違いがいまいち分からないまま、うやむやにしてきた方が多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、「dinner」と「supper」の違いを分かりやすく簡単に説明します。
「dinner」とは?
「dinner」とは、一般的に晩御飯・夕食を意味する言葉だと思われがちです。
しかし、元来の意味は、一日の中で一番主要な食事です。
まだ電気が普及していなかった頃には、明るい時にみんなで集まって食べることができるため、昼食が一番豪華な食事でした。
そのため、昼食を表す言葉として「dinner」が用いられていた時代もありました。
一方、電気が普及した現在では、最も豪華な食事は夕食になるケースがほとんどです。
それに伴って、夜に食べる食事を表す言葉として「dinner」を一般的に用いるようになりました。
「supper」とは?
「dinner」とは異なり、「supper」は昔から夕方に食べる食事を指します。
「supper」は、スープを意味する「soup」と同じ、すするといった意味合いをもつ「sup」を語源に持ちます。
上述の通り、昔は、昼ごはんが最も豪華な食事でした。
そのため、夕食で食べていたものは、軽くすすって食べられるスープのような食事でした。
このことから、夜に食べるものという意味で「supper」が用いられるようになりました。
実は、現在でも、寝る前に軽く食べる食事、夜食という意味で「supper」が用いられることもあります。
「dinner」と「supper」の違い
現在では、「dinner」・「supper」ともに、夜に食べる食事を意味する言葉として用いられ、同義語とみなされています。
もちろん、地域や年代にもよりますが、現在のアメリカやカナダでは、「dinner」の方が夜に食べる食事を表す言葉として、より一般的に用いられています。
また、もともと豪華な食事を意味する言葉であるため、オフィシャルで正式な食事であることを表現する際には、「dinner」が用いられる傾向があります。
そのため、高級レストランで夜に食事をとるといったケースでは、「dinner」を用いるべきです。
一方で、寝る前の夜食にインスタントラーメンを食べるといったケースでは「supper」を用いることもできます。
「dinner」の例文
『What did he have for dinner yesterday?』
『My parents often have dinner at 7 P. M. everyday. 』
「supper」の例文
『He had supper at that restaurant with his friend. 』
『Before I go to bed, I have a light supper. 』
まとめ
結論としては、「dinner」と「supper」のどちらも夕食を意味する言葉として使用できますが、現在では「dinner」の方が一般的です。
また、フォーマルなケースでは「dinner」が用いられる傾向が高い一方、「supper」は夜食というニュアンスで用いられることもあります。