「ask to」と「ask for」の違い(difference)とは?英語を分かりやすく解釈

「ask to」と「ask for」の違い(difference)とは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「ask to」「ask for」の違いについて分かりやすく解説していきます。

「ask to」とは?

「ask to」とは、「~させて欲しいと頼む」という意味の表現です。

「主語 + ask + to + 原型動詞」の形で使います。

例えば『He asked to leave』(彼は出て行かせて欲しいと頼んだ)のように言います。

目的語を伴って「主語 + ask + 目的語 + to + 原型動詞」という形のほうがよく使われます。

「<誰か>に<何か>をして欲しいと頼む」という意味です。

例えば『She asked him to come back』(彼女は彼に戻ってきて欲しいと頼んだ)のような言い方をします。

注意点としては、『He asked to leave』だと出て行きたいのは彼自身ですが、『He asked her to leave』のように言うと「彼は彼女に出て行ってくれと頼んだ」のように、出て行く主体が目的語の人物になってしまうことです。

後者のほうは「彼は出て行かせてくれと彼女に頼んだ」という意味ではないことに注意してください。

「ask for」とは?

「ask for」とは、「~を求める」という意味の表現です。

例えば『ask for advice』(アドバイスを求める)などのように使います。

形は「主語 + ask + for + 名詞(句)」のようになります。

目的語を伴って「主語 + ask + 目的語 + for + 名詞(句)」という形だと、「<誰か>に<何か>を要求する」という意味になります。

例えば『He asked me for money』(彼は私に金をくれと言った)のような感じです。

「ask to」と「ask for」の違い

「ask to」「ask for」の違いを分かりやすく説明します。

「ask to」は何かを「させて欲しい」という要求を表すのに対し、「ask for」は何らかの「物・事」を要求する表現です。

文法的に言えば「ask to」の後には動詞の原形が来て、「ask for」の後には名詞や名詞句が来ます。

また、「ask to」のほうは何かをする主体は主語の人物であるのに対し、「ask for」のほうはアドバイスを与えたりお金を払ったりするのは主語の人物の「相手」であるという点にも違いがあります。

「ask to」の例文

・『She asked to rest』
(彼女は休ませて欲しいと頼んだ)
・『Bill asked to watch TV』
(ビルはテレビを見せてと頼んだ)

「ask for」の例文

・『The actor asked for some time to concentrate』
(その俳優は少し集中する時間がほしいと言った)
・『Smoe employees asked for a raise』
(何人かの従業員が昇給を要求した)

まとめ

「ask to」「ask for」の違いについて解説しました。

文法的には違いは鮮明ですが、意味の違いにも注意してください。

特に、要求が通った後にあることをするのが誰なのか、ということについては間違えやすいので気をつけましょう。

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