この記事では、「before」と「ago」の違いについてわかりやすく解説していきます。
「before」とは?
「before」とは、「前に」という意味の副詞・前置詞・接続詞です。
副詞として使われる場合には、ある時点より前のことを表します。
例えば『the day before』(その前の日)のような表現があります。
また、完了形で『I’ve watched this movie before』(この映画、前に観たことある)というふうに経験を表すのがよくある使い方です。
「before」を前置詞として使った場合、「~の前に」という意味を表します。
これには「時間的に前」という意味と「位置的に前」という意味があります。
例えば『before 2020』(2020年より前:時間)とか『before my eyes』(私の目の前で:位置)などといった表現ができます。
接続詞として使えば、「~する前に」という意味になります。
例えば『Brush your teeth before you go to bed』(寝る前に歯磨きしなさい)というように使います。
「ago」とは?
「ago」とは、「~前に」という意味を持つ副詞です。
期間・時間を表す語句の後に置いて使います。
例えば『two weeks ago』(2週間前に)というような使い方をします。
また、「ページ」のようなものの後につけて『ten pages ago』(10ページ前に)というような使い方もあります。
「before」と「ago」の違い
「before」と「ago」の違いについて説明します。
どちらも「前に」という意味を持つ点では似ていますが、「before」のほうが様々な品詞として使われるので、文中のいろいろな場所で使われます。
それに対して、「ago」のほうは期間・時間などを表す語句の後につける用法しかありません。
『before yesterday』と言うべきところを『ago yesterday』と言えばとても変な英語になってしまいます。
「ago」は通常、過去形で使われ、現在完了形で使うのは誤りとされます。
○『I met her five years ago』(5年前に彼女に会った)
×『I’ve met her five years ago』
また、過去のある時点から時をさかのぼる表現には、過去完了と「before」を使います。
『I had met her five yeas before』(その5年前に、彼女に会ったことがあった)
「before」の例文
・『My birthday was the day before yesterday』
(一昨日が誕生日でした)
・『It was not so long before Shuji got used to the new routine』
(シュージが新しい手順に慣れるのに、そんなに時間はかからなかった)
「ago」の例文
・『Long time ago, there lived a girl in a forest』
(昔々、森の中に女の子が住んでいました)
・『How long ago was your first trip to America?』
(アメリカに初めて旅行したのは、どのくらい前ですか?)
まとめ
「before」と「ago」の違いについて解説しました。
「ago」が割と決まった形で使われるのに対し、「before」のほうは様々な形で使われるということを理解していただけたでしょうか。