頭がいい、賢い、などと英語で表現したいとき、すぐに出てくる単語と言えば「Smart」なのではないでしょうか。
いまや、ほとんどの人が手にしているスマホも、“賢い携帯電話”だということからスマートフォンと呼ばれるようになったそうです。
しかし、他に頭がいいという意味を表す英単語に「Clever」という単語もあります。
クレバーという言葉も、スマートと同じように日本語の日常会話で使われるほど浸透していますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、「Smart」と「Clever」の違いを分かりやすく説明していきます。
「Smart」とは?
「Smart」は、“頭のよい、賢明な”という意味を持つ形容詞ですが、少しネガティブなニュアンスで“悪賢い”という意味もあります。
また、動作が活発であることや、テキパキとして素早い様子、罰などが厳しい様を表す言葉としても使われているようです。
“smart in ?”と書いて、“?に抜け目がない”もしくは“?が手早い”という表現になります。
服装がきちんとしているという意味もありますが、日本語で使われているような“痩せている”という意味は英語の「Smart」にはありません。
「Clever」とは?
「Clever」も「Smart」と同じように、“賢い、利口な”という意味の形容詞です。
頭の回転の速さを表し、こちらもときに、小賢しい、ずる賢いという少し良くない意味でも使われることがあります。
そのため、アメリカでは子どもを褒めるときは「Smart」やその他の頭がいいという意味の単語を使うそうです。
しかし基本的には、優れている、手際がいい、器用な、上手な、といったポジティブな意味を表し、“clever at ?”で“?が得意”という表現になります。
「Smart」と「Clever」の違い
「Smart」も「Clever」も、どちらも主に頭がいいという意味をもつ形容詞だということがわかりました。
この2つの単語はどちらも同じように使うことができ、置き換えも可能ですが、厳密にはアメリカ英語なのかイギリス英語なのかでニュアンスが変わってきてしまうようです。
アメリカ英語において、「Clever」はずるいという否定的なニュアンスを伴うことがあるので、肯定的な場面や誰かを褒めるときには「Smart」がメインに使われます。
イギリス英語ではその逆で、「Smart」は悪知恵が働くなどのマイナスの印象を持つ意味になってしまうことがあるため、「Clever」や他の単語がよく使われるそうです。
まとめ
今回は「Smart」と「Clever」の違いをお伝えいたしました。
どちらもポジティブなニュアンスとネガティブなニュアンスの両方を持つ単語ですが、使われるのがアメリカ英語圏かイギリス英語圏かで意味合いが変わってきます。
褒め言葉として使う際には特に、誤解なく伝えられるように注意しましょう。