この記事では、「abroad」と「foreign」の違いを分かりやすく説明していきます。
「abroad」とは?
「abroad」には、「外国へ」「海外に」という意味があるほか、「(うわさなどが)広まって」と訳すこともあります。
「広いところへ向かう」というニュアンスがある単語です。
単語の中に「に」「へ」という意味が含まれているため、「外国へ行く」を「go to abroad」とは言いません。
「~へ」の意味をもつ「to」は使わず、「go abroad」と訳します。
「foreign」とは?
「foreign」には「外国の」「外国産の」という意味もありますが、「外来の」「異質の」と訳されることもあります。
「自分とは異なるもの」というニュアンスが含まれている単語です。
「foreign community(外国人社会)」「foreign culture(外国文化)」といった形で、自身とは異なる何かを表すときに使用されるという特徴があります。
ちなみに、「外国人」は、「er」を付けて「foreigner」と言います。
「abroad」と「foreign」の違い
「abroad」は「家の外に出て広いところに出かける」という意味があります。
自身が経験したことのない広い場所に行くという意味の他、初めての地で何かを経験するというニュアンスも含まれています。
一方で「foreign」は「自分とは異なる異質なもの」という意味が強く、見慣れないもの、変わったものという意味で自分とは切り離した「外」の世界を表すときに使われる言葉です。
また、「abroad」は副詞ですので動詞を修飾し、「foreign」は形容詞のため名詞を修飾するという、そもそもの用法の違いもあります。
「abroad」の例文
・『I want to go abroad. 』
・『I am planning to move abroad. 』
「foreign」の例文
・『I want to go to a foreign country. 』
・『I can speak a foreign language. 』
まとめ
「abroad」と「foreign」はいずれも「海外」という意味を含む言葉ですが、「abroad」は「広いところへ向かう」、「foreign」は「異質なもの」というニュアンスの違いがあります。
また、前者は副詞、後者は形容詞とそもそも使い方が異なる単語でもありますので、ニュアンスだけでなく用法の違いもしっかりと覚えておきましょう。